新社会人インタビュー Vol.1『色んな業種を見て、どれが自分に合うか見定める』
「建築大好き人間なので!」と話す、はつらつとした笑顔が印象的な遠山さん。
新卒1年目の社会人に、インターン・就活の時期の経験を伺いました。働き始めて間もない時期だからこそ感じているリアルな声をお届けします。
インタビュー対象者プロフィール
【名前】 遠山 綾介(とおやま りょうすけ)
【生年月日】 1998年1月2日(23歳)
【最終学歴】 近畿大学建築学部建築学科 建築デザイン専攻 建築・都市再生デザイン研究室卒(2020年卒)
【所属】 不動産や地域再生等を手掛ける建築設計事務所
現在の仕事について
学生時代のアルバイトで働き方のイメージがついていた
ー 今どんな仕事をしていますか?
不動産や地域再生等を手掛ける、建築設計事務所に所属しています。
私が行っている業務は、建物の企画、設計、管理の3つです。
ー1つの業務に特化していないのはめずらしいですね。幅広く関われる会社に就職した理由はあるんですか?
学生の頃から街づくりに興味があり、設計だけでなく街のリサーチからやってみたいと思っていました。建物を作るだけでなく、管理して継続的に使われる仕掛けまで一貫した仕事をしたかったんです。人をワクワクさせるような空間を作りをしながら、それを通じて社会課題解決できるような仕事ができるのが今の会社でした。
ー今の仕事について、学生の時に抱いていたイメージと実際に入ってみてのギャップはありましたか?
業務内容・労働時間にギャップはありませんでした。
学生の時に設計事務所でアルバイトしていたので、働き方のイメージがついていたことは大きいです。
プラス面でのギャップはあります。今の会社に限ることですが、思ったより業務が幅広いと感じました。企画・設計・管理の工程にしっかり関わり、全てをプロフェッショナルにこなすには30~40年、かなり時間がかかるだろうと思っています。
印象的なインターンやアルバイト
設計事務所で3年間アルバイト
ーインターンやバイト経験は就活に影響を与えましたか?
設計事務所で3年間アルバイトしていました。バイト1年目は何も分からなくて厳しく言われることもありましたが、建築パーススキルがかなり鍛えられました。ただ企業を知るために入りましたが、就職活動や現在の仕事でかなり役立っています。
色んな業種を見て、どれが自分に合うか見定めるという意味でいろんなインターンにも参加しました。。建築とは畑違いの、コンサル系の企業に説明会を聞きに行ったこともあります。自らの興味関心を知りたかったですし、建築以外の業界で知見を得たかったので。建築設計に軸のある業界にいたいと再確認して、結局戻ってきました。
ー印象に残っているインターンはありますか?
不動産会社のインターンでは、住宅の間取りを考えるプログラムに参加しました。最終的には、自分の考えた設計でモデルハウスが立ったのは印象深いです。インターンからそのまま選考ルートに入る企業もありましたね。
就職活動を振り返って
もっと色んな会社のインターンに行きたかった
ー 就活を振り返って、もっとこうしておいたら良かったことはありますか?
もっと色んな会社のインターンに行きたかったです。
最終的に今の設計事務所のインターンに参加しましたが、街づくりの会社で短期インターンがあったことを後で知りました。
企業のことを知るだけでなく、インターンシップに参加した会社でしか得られない学びや広がる人脈があったと思うので、機会をもっと増やしたかったです。やはり学生の間しか経験できないことなので、建築が好きで幅広く学びたい人は、色んな会社のインターンやバイトに参加しておくと、役立つ時が来ると思います。
ーインターンはどうやって見つけていましたか?
先生からの紹介が多かったです。一方で友達は知っていたのに、私は知らないということもありました。
企業側から情報を発信してくれる機会があれば、とても助かったと思います。
当時はインターネットやSNSで調べても見つけるのが大変だったので、気軽に調べて参加できたらとてもありがたいです。
ー 就活を振り返って、企業側に対してもっとこうしてくれれば良かったのに、はありますか?
企業によって、説明会やインターンの違い、採用活動の違いはあると感じていました。
ポートフォリオを持って行った時にスキルや実績重視でなく一人間として心と心で会話してくれる会社には好感が持てました。
また、私は技術職希望で参加していたのですが、インターン先や就活で関わる方は営業職や人事の方が多かったんです。実際インターンで質問コーナーがあったのですが、技術職じゃない方に仕事内容について質問しても答えが明確じゃない時がありました。企業に入って、一緒に働く技術職の方がどんな人なのか知れたらとても助かっていましたね!
今回は、社会人1年目の遠山 綾介さんのインタビューをお届けしました。
遠山さんのように、長期的なアルバイトの経験や他業種のインターンや説明会をすることで、自分がどのような道に進むかを決められる方もいらっしゃいます。
そのためにも、詳しく知れたり実際に経験できたりするインターンの実施が重要になってきます。
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