建築学生インタビュー Vol.6『社員さんがどう考えて、どういう風に働いているのかが知りたい』

「アットホームな職場で働きたい」と話をしてくださったH.Aさん。
大学3年生のいま、学校生活、将来の進路、建築業界の印象についてお聞きしました。
インタビュー対象者プロフィール
【名前】 H.A
【年齢】 21歳
【所属】関東地方某大学 3年生
新型コロナウィルスの影響
人と会う機会が減り、限られた情報しか入ってこなくなった
ーコロナの影響により学校生活はどのように変わりましたか?
学校に行かずに、オンラインだけの授業になったのが大きな変化です。
一人暮らしなので家にほとんどいて、オンラインで仲の良い人とだけやりとりをするので、人と話す機会が減ってしまいました。
元々大学の製図室に行くと、それほど仲が良くなくても話す人もいましたが、それがなくなってしまい限られた情報しか入ってこなくなりました。
先輩たちから話を聞くと、3回生の秋の時期になるとスーツで大学に来ていた人もいたようで、それを見て「インターンや就活やっていかなきゃ」と刺激をもらっていた部分もあったそうです。
オンラインだけのやり取りだとそういう刺激はもらえないので、自分一人で動き出さないといけない部分が多いと思います。
今までだったら、人から聞いた情報から「そういう選択肢もあるのか」と視野が広がることもあったはずなので、それがないことが残念です。
あとは、学校の製図室が使えないので、家に置けないサイズの大きな模型は作れなくなりました。
手伝いをしてくれる人も呼べないので、今までと同じ作業はできないなと思っています。
ー逆にポジティブな影響はありましたか?
学生団体に所属していて、コロナの影響により、オンラインで活動することになりました。
せっかくオンラインの活動なので、オフラインではつながりづらい全国にいる他の学生団体さんとつながる機会を設けました。
オンラインの可能性を感じましたし、他の学生団体さんとつながれたのは嬉しかったです。
特に大学1年生はオフラインの活動ができない分、オンラインの活動を求めているので、必要性を感じています。
オフラインで企業の雰囲気がわかる機会が欲しい
ー就職活動には、コロナウイルスの影響はありましたか?
22卒の就活時に企業側の採用枠が減ると言われているのが心配です。
それを理由に院に行くことを決めている人も多いので、院試の競争率も上がりそうだなと思っています。
就職も院に行くのも厳しい状況になりそうです。
企業側も人手不足というのをよく聞くので、企業側も学生側も大変だと思いました。
インターンや説明会などが、オンラインでのやり取りが増えているのも少し残念です。
私自身は、働く内容も大切だと思うのですが働く環境も大切にしたいので、オフラインでのやり取りの場もあってほしいと思っています。
オンラインだけでは、企業の雰囲気は伝わってこないのではないかと少し不安です。
進路についてのイメージ

設計職でアットホームな職場で働きたい
ー今後はどんな道に進みたいと思っていますか?
院か就職かで悩んでいます。
就職の場合は、組織設計かアトリエか、いずれにしても設計職に就きたいです。
院を卒業した方が、設計職の仕事に就くときの選択肢が広がると聞いていますし、単純にもっと設計について学びたいと思っているので、院も考えています。
ー設計職に対してはどんなイメージがありますか?
組織設計にしろ、アトリエにしろ、長時間労働のイメージがあります。
それ以外は、組織の方は入社してすぐは設計の仕事はできず、長年勤めてはじめて設計の仕事をすることができるようになるイメージです。ただ、その分お給料的には安定しているだろうなと思っています。
一方で、アトリエは早い段階から色々任せてもらえやすいというのは聞いていて、アットホームな雰囲気があるイメージです。
個人的に大きな組織の中でやることは向いていないと思うので、雰囲気的にはアトリエがいいなと思う反面、お給料や福利厚生など、長年働くことを考えると組織設計かと思っています。
アットホームな雰囲気もありつつ、長年働ける条件が揃っているところがあれば理想です。
ー設計以外の選択肢が入ってこない理由は何かありますか?
設計以外のインターンに行ったことがないので、聞いた話やイメージだけで判断して、選択肢は外してしまっています。
ハウスメーカーは既存にある枠組みに当てはめて、決められたものを作るイメージがあるので、ずっと働ける自信がないと思っています。
施工管理は、もともとあまり考えていません。情報もほとんど取り入れてないので正直わからないです。
情報を取り入れてみたら、もしかすると、興味が出てくる可能性もあるかもしれません。
将来への不安と実践していること
院に行くことが就職にどう有利になるのか
という情報がまとまっていて欲しい
ー進路に関しての悩みはありますか?
周りが院に行くか就職するか決まっている人が多いので、悩んでいる自分は波に乗り遅れそうで焦っています。
学部卒と院卒との行けるところの違いなどの情報をどこから取り入れたらいいかがよく変わらずに、動けずにいます。
ゼネコンや大手のアトリエなどは、院卒以上ではないと取ってもらえないという話も聞くことがあるのですが、本当のところはわかりません。
そのため、学部卒でいいのか、院卒でいいのかの情報がまとまっていたらありがたいです。
非公式でまとまっている情報もありますが、信憑性も薄いですし、載っている情報が一部に限られているので信用しきれません。
大手の会社さんの情報はわかりやすいのですが、中小企業になるとなかなか情報がないので、院に行くべきか決められないです。
現場が見えてくるインターンは魅力的
ーインターンに参加されたことはありますか?
インターンではありませんが、ゼネコンの設計部ではアルバイトをしています。
それにプラスして、アトリエのオープンデスクにも行っています。
ーゼネコンのアルバイトではどんなことをしていますか?
たまにパソコン作業もありますが、模型をひたすら作っています。
会社の中の情報とかはあんまり入ってこないです。
ただ打ち合わせの様子などを見る機会もたまにあるので、雰囲気はなんとなく掴めています。
ー組織設計のインターンは考えませんでしたか?
考えてはいましたが、アトリエのインターンが決まってから、組織設計のインターンを探したのですが、希望している会社の募集枠がすでに埋まってしまっていて行く機会がなかったです。
One Dayのものやオンラインのものしかなくて、それは意味がないかと思って参加しませんでした。
就職する前に一度はインターンに行ってみたいと思っています。
ーどんなインターンだったら行ってみたいと思いますか?
インターンに行った友達は、「最初に課題を与えられて、最後にプレゼンをする」みたいな内容だったそうで、そういった「課題をやって提出するだけのインターン」も悪くはないと思うのですが、もっと社員さんと話ができる機会が多いインターンがいいと思います。
社員さんが実際にどう考えて、どういう風に働いているのか、現場が見えてくるインターンだと魅力的です。
あとは、インターンに行った人は採用に有利だという情報がありますが、それが本当なら参加したいです。
闇雲にインターンに行くのは嫌なので、優遇されるのであれば積極的に参加したいと思っています。
もちろん企業側としてもこういった情報を発信するのは難しいとは思うのですが、はっきりわかれば嬉しいです。
建築業界について
建築業界の情報がまとまっているサイトが欲しい
ー建築業界について思うことがあれば教えてください。
就活に関する情報が多すぎて、わかりづらいと思っています。
建築業界に絞られた情報がまとまっていて、「とりあえずここをチェックすれば建築業界の就活のことはわかる!」というサイトがあれば、就活もやりやすくなると思います。
また院試か就職かで迷った人の話を実際に聞いてみたいです。
そういう悩みを抱えた人が、実際に院に進んだり、就職してみて、何を感じているのか知りたいと思います。
今の建築業界ではなかなか手に入る情報ではないので、もっと増えたり、インターンがそういう場なってほしいです。
働き方の部分で言うと、ブラックで当たり前という風習はなくなってほしいです。
設計課題と実務は違うとわかっているんですが、学生のときからでも設計課題をやるのに徹夜してしまう時もあるので、これがずっと働く時も続くのかと思うと、「これを仕事にできるのかな」と不安に感じてしまいます。
労働時間の部分は改善されてほしいです。
今回は大学3年生H.Aさんのインタビューをお届けしました。
大学院か就職か悩んでいるリアルなお話や、労働時間に関する不安、そして建築業界の就活に関する情報をまとまっているサイトがほしいなど、現役建築学生ならではのお話をたくさんお聞きすることができました。
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