【2022年度卒就活】建築学生の就活はどう変わる?採用対策をご紹介!
2022年度の就職活動は、スケジュールや制度が大きく変更しました。
建築系企業のみなさま、就活の変化に対応できてますか?
対策を考え直さなければ、採用がうまくできないこともあります。
そこで今回の記事では、最新版の就活・採用対策について徹底解説します。
これからの就活生の動きや具体的な採用活動まで、丁寧にご紹介します。
目次
これまでの就活のスケジュール
これまでの就活スケジュールは、以下のように行われていました。
例えば学部3年生/大学院1年生に開始の場合、経団連の提示するスケジュールに従うと以下となります。
4月〜6月: 情報収集
7月〜2月: インターンシップへの参加
3月: 就活情報解禁
6月: 採用開始
就活情報の解禁までは、自己分析をしたり、インターンシップを通して業界研究をしたりと、準備時間となっていました。
そして、3月1日に就活情報が解禁。ついに、就活生が本格的に動き始めます。本選考のためのESや履歴書を書き、面接練習の最終調整を行う期間です。
また、6月に採用開始されると面接ラッシュが始まり、一日で何社もの面接をはしごするようなハードスケジュールをこなす学生も現れます。
最後は10月、内定が決まる時期となっていました。
※上記は経団連に入っている会社の例です。2022年度以前も、外資系やベンチャーは早期に就活を解禁していました。
2022年度卒|就活の大きな変化
2022年卒の就活から大きく変わる、就活の事情を2つご紹介します。
就活ルールの変更
今年(2022卒向け)の就活からは、経団連ルールが一新しました。
「会社説明会: 3月、面接: 6月解禁、内定: 10月」というルールが無くなり、企業側が採用時期を自由に設定できるようになりました。つまり、いつ採用を始めても内定を出しても問題ない、という仕組みになったわけです。
また、内定直結インターンシップを開催できるようになったのも大きな変更点です。
今までは内定に響くインターンシップであれど、表面上はただのの職業体験でした。しかし、「内定につながる」と明記できることで、ストレートに採用活動の概要を説明できるようになりました。
上記のようなルールの変化に伴い、就活生は早めに就活を行うことが見込まれます。そして、インターンを通して早期内定を掴みたい学生も増える傾向も考えられます。
経団連のルールが改変されたことにより、会社も対応する必要があり、企業側は通年採用行う・新しい採用スタイルに変えるという対策を取る必要性があります。
建築士試験受験要件の緩和
令和2年の建築士試験から、受験要件が変更されました。
もともとは、実務を経た上で一級建築士の受験資格を得られました。しかし令和2年からは受験資格は用意に得られるようになり、受験後に実務経験をすることで、免許の登録ができる仕組みになりました。
さらに1級建築士は、実務経験が2年で免許登録が可能になったことも、大きな変更点です。
具体的な変更は、以下の通りになります。
工業高校卒の2級建築士試験
変更前: 指定科目を修了した場合、 実務経験を経て2級級建築士の受験可能。
変更後: 指定科目を修了した場合、卒業後すぐに2級建築士の受験可能。その後実務経験を経て免許登録。
大学(建築学科)卒の1級建築士試験
変更前:指定科目を修了した場合、 実務経験を経て1級建築士の受験可能。
変更後: 指定科目を修了した場合、卒業後すぐに1級建築士の受験可能。その後実務経験を経て免許登録。
2級建築士の1級建築士受験
変更前: 2級級建築士の試験合格後、実務経験を経て1級建築士の受験可能
変更後: 資格保有者は、すぐに1級建築士の受験可能。その後実務経験を経て免許登録。
実務経験なしでも受験資格が得られるようになりました。
この変更に伴い、各種試験における若年層の受験者数の増加が予想されます。
就活変化に対応|建築系企業がすべきこと
社会の変化に対応するために、今すぐできる対策を3つご紹介します。
若手の採用に注力
これまで、即戦力となる中途人材の採用に力を入れてきた企業にとっても若手採用の重要度は増してきます。
なぜなら、建築士試験の要件緩和により今まで以上に若手の早期活躍を見込むことができるようになるからです。
中途人材はスキル面で信頼できる一方、条件面の交渉がシビアになったり、常に次の転職を気にしなければならなかったりということが起こりえます。
これを機に、若い層にも好まれる会社の雰囲気を作り、若手の採用に力を入れてみてはいかがでしょうか?
就活生の動きをチェック
経団連の就活ルールの変更、建築士試験受験要項の変更により、就活生の動きも変わりつつあります。
採用したいターゲット層の就活の変化を、ヒアリングなどの調査を通してしっかりチェックしておくことが重要です。
具体的な学生側の動きを3つご紹介します。
就活情報を早めに収集する
就活期間の規定が無くなったため、早めに情報を集める学生が増えています。
自分の行きたい企業について分析したり、自己分析をしたりと、準備をしっかり行います。
そして、いつでも選考を受けることができる態勢を取っています。
インターンシップへの参加が増加する
今までは内定直結インターンが認められていませんでした。それゆえ、学生は状況を読んで「実際は内定に関わりそうな企業」を選んでいた傾向にありました。
しかし、企業側が「内定直結」と明言できるようになり、学生にとって分かりやすさが増すこととなります。
早期選考を望んでいれば内定に関わるインターンシップに応募、業界理解をしたい場合は体験のみのインターンシップに参加、と自分のスタイルに合わせて就活ができるようになりました。
早期内定(3月前に内定)をもらう
採用・内定時期も自由になり、学生側のメリットが大きくなりました。
そのため、早めに本選考を受けたい、内定をもらいたいという学生が増えています。
早期内定があれば、安心して他選考を受けられたり、就活を早めに終わらせて学生生活を楽しんだりすることができます。
上記に加え、学生のリアルな言動を観察することも大切です。
就活生は就活アカウントを持ち、SNSで情報収集・交換をしていることが多いです。
企業側も新卒採用アカウントを作り、就活生の動きをチェックしましょう。
「#22卒 #新卒採用 」のハッシュタグを使い、繋がることがおすすめです。
新たな採用体制の構築
新たな就活ルールに乗っ取り、企業側も採用体制を改めることが大切です。
重要な対策として、以下のことが挙げられます。
求める人材のターゲットを決める
就活ルール・建築士試験受験要件の変更に伴い、既に定めていたターゲットの条件も変わる可能性があります。
改めて採用したい人材のターゲット像を明確にしましょう。
そして、ターゲットになる人の行動や考え方を理解しながら、採用活動を決めることが大切です。
具体的には、以下のようになります。
①ターゲットを具体的に決める
②ターゲットがどのような就活スタイルなのか、調査する
③ターゲットに自社を知ってもらうために何をするべきか、対策を立てる
このように採用の作戦を練ることで、狙っている人材とうまくマッチングすることができます。
採用スケジュールを決める
採用スケジュールは、変更すべき採用体制の1つです。
これからは、経団連の指標に従わずに採用できるようになったため、1度見直す必要があります。
会社の条件に合わせて、例えば下記のようなスケジュールを考えることができます。
・早ければ3月までに内定を出す
・早期選考を兼ねたインターンシップを行う
・若手向けの通年採用を行う
このように、自社に合うスタイルで採用のスケジュールを改めて定めていきましょう。
まとめ
今年度から変わる、就職活動・採用活動の変化をご紹介しました。
採用の動きが変わると、最初は手探りの状態が続くかもしれません。
しかし、就活生の動きをしっかりと見て情報を集めることで、新たな採用体制を構築することができます。
今回の記事を参考に、新たな採用対策を行なってみてください。
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